かつて、わたしは時計が大好きだった。
いくつかのブランド物の時計を持っていた。
中でも、お気に入りは「ブルガリ」の時計。最初のひとつを買う時は、めちゃめちゃドキドキしていたのに、その後はいくつも自分で買ったし、またプレゼントされたりした。取材される時など、女性の編集者たちは、結構みんなブランドの時計をしてくる。わたしも、そんな彼女たちと、対等でいたくてブランドの時計を持っていたのかもしれない。どこかで見栄を張っていたのかもしれない。

でも、いつのまにか、そんなものに興味がなくなった。お気に入りだけをするようになった。だから、昔からあるものを娘にあげたり、失くしたり。そして、いくつかの時計は、電池が切れても放っていた。そんな時計の電池を今日、交換してもらった。
久しぶりに動いた時計。ながめていると、いろんな思い出がある。
泣いたり、笑ったり、いろんな時を刻んできた。

せっかく動き出したから、また、いろんな時計してみょうかな。
これから、わたしの人生、どんな時を刻むのかな♪