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ケセラセラ日記 大谷由里子のココロの元気 あなたにも届けます!

Apr.

09

2013

山出さん

CP049.jpgのサムネール画像  

わたしが講演の台本を手伝わせてもらっている男性の山出さん。

 脳性小児マヒで手足に障害を持っている。
「僕を見て、子供たちは、やっぱり、『あれ、何?』って、よく言うんだよね。
そして、親は、たいていこう言うんです。『見ちゃ、ダメ』って。僕は、モノ
でもないし、お化けでもないんだよね」

 ほんと、「アレ」は、無いし、「見ちゃ、ダメ」って、失礼な話。
「留学してたアメリカは違った。子供は、『アレ』なんて言った瞬間に
親に怒らますよ。人に向かって『アレ』は、ないでしょ。何より、親は、
『あの人は、きっと、手足が不自由なんだよ。だから、手伝えることは、
手伝ってあげなければダメだよ』と、子供に説明します」

 だから、障碍者に対しての偏見は、ほとんどないらしい。

「僕は、目を背けることじゃなく、ちゃんと説明するということが大切だと
思っています」
そう言った。

 彼は、今、大手の流通で、社会貢献の仕事をしている。子供たちを集めて
環境などの勉強を手伝っている。彼は、子供たちの人気者。でも、最初は
そうじゃなかったらしい。

「なんで、彼が店舗にいるんだ」
「あんな人に子供を任せられるのか」
店長や子供たちの親に言われたらしい。そんな彼が最初にやったこと。

子供たちに対して、
「僕は、手足は、不自由だけれど、君たちに声を掛けることと、君たちの
話を聞いてあげることはできるよ」
と、ひたすら、あいさつを含めて声をかけ続け、話を聞くことだけをやり
続けた。

「なんでそんな体なの?」
ちゃんと説明した。
「写真を撮ってくれたら助かるな」
「その荷物を持ってもらうことが、僕はとっても嬉しいんだ」
やって欲しいことをちゃんと説明した。

 気がついたら、子供たちがいつも彼の周囲にいて、彼を手伝ってくれる
ようになっただけでなく、いろんな話をしてくれるようになった。
 子供たちの人気者になると、親たちとも会話がはずむようになった。
親と仲良くなると、店の仲間とも仲良くなれた。だからこそ、彼は言う。
「見ないふりをする。目を背けるんじゃなくて、『なぜ、そうなったか』
『どんなことができるか』『何をしてもらったら嬉しいか』きちんと説明
することが大切なんです」
 人は、めんどくさいことを見ないふりをしたりする。でも、ちゃんと
説明して、次に進むことって大切だと彼から教えてもらった。

山出さんの講演依頼は、志縁塾にしていただいたらつなぎます。

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