Jul.
27
2013
CSRと雇用
このタイトルを見ただけで、 「何か難しそう」 と、思われる人もいると思います。ぶっちゃけ、わたしもそうでした。 4月から大学院に通っているという話は、何度も書いたけれど、まさか、 わたしが、こんな授業を受けるとは、思ってもいなかった。でも、単位を 取らなきゃならないし、時間的に空いてて、取れるのがその授業しか 無かったし、深い意味もなく授業の登録をした。 ところが、今やすっかりはまってる。先生は、元、大手電機メーカーや 外資系企業の人事やマネジメントを経て、大学院の先生もされている。 「難しいことばかり言うんじゃないかなあ」 と、思っていたら、すべてケーススタディにわたしたち生徒に考えさせる。 そのケーススタディがリアルでおもしろい。 たとえば、コンビニで数字が合わないという例。ビデオカメラを見ると 高校生のバイトの女の子がお金をポケットに入れる瞬間が映っていた。 でも、その女の子は、よく働くし、近所の人たちにも大人気。この場合、 どうするかをみんなでディスカッションする。 もちろん、生徒もほとんどが社会人だし、いろんな立場、いろんな職業の 人がいる。大手流通のスーパーバイザーの女性、 「うちは、徹底して追求します。親も呼び出して、お金の返却も求めます」 かなり強気。でも、大手メーカーの人事の男性は違う。 「そんな近所の高校生を徹底追及しても何も産まない。彼女が盗みをしない 仕組みを作ることが大切」 そして、そのケーススタディの文章をよく読むと、かなり売上もいい店で 店長は、数字だけ見てごきげんで、マネジメントらしいことはしてない。 そこを見つけたコールセンターのマネージャーの女性。 「この店長、なってないですよ。マネジメントができてない」 でも、また違う意見も出てくる。 「やっぱり、盗みはダメですよ。彼女を更生させなければ・・・」 「店がちゃんとマネジメントできてたら、彼女は、盗みをすることなかった かもしれない」 「彼女を吊し上げて、何のメリットがあるのですか?」 もちろん、答えはない。 でも、こんな風にケーススタディを学んで、いろんな考え方を持つことが 大切らしい。 「CSR」とは、「企業の社会的責任」(corporate social responsibility) なんとなく分かっていたけれど、面と向かい合うことはなかった。 もちろん、こうしてケーススタディに出てくる話は、いろいろある。リストラも あれば、女性の活用の話に外国人労働者の話もある。様々のシチュエーションで いろんなドラマが出てくる。そのたびに、マネジメントや雇用や企業というもの を考えさせられる。 正直、わたしは、この授業にはまっている。
Comments(2)
- 川嶋 ひろみ様 2013年7月28日 18:17
「正直、わたしは、この授業にはまっている。」と大谷先生。
授業の内容を読んでいて、私も、はまりました!
今春から、大学で経営学を学んでいる息子にも、今回紹介して
頂いたケーススタディを伝えて、一緒にやってみようと思います。毎日の職場でも、様々なシチュエーションで、色々なドラマが生まれます。同じシチュエーションでも、登場人物によって、事態は変わってくるし、また、同じ登場人物でも、その時のその人の心理状態で、事態は変わってきます。
マニュアル通りに行かないのが、実社会。
「ケーススタディを学んで、いろんな考え方を持つことが大切らしい。」・・本当にそうですね。いろんな考え方を持つ、容量の大きい、柔軟な人間になりたいです。 大谷先生が貴重な時間を割いて勉強されている内容を、また分かち合って下さいました。いつもありがとうございます。
- 大谷由里子 2013年7月29日 16:53
ありがとうございます。
わたしも、まだまだ勉強です。
柔軟な発想をできるようになりたいですね♪
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